マンション大手の大京(証券コード8840)が、平成25年3月11日の取締役会にて経営再建中の穴吹工務店の株式(議決権の100%)取得し、子会社化することを決議しました。
株式の購入価格は307億円、取得予定日は平成25年4月1日です。
穴吹工務店は、四国の高松に本社を置く1905年(明治38年)1月創業の歴史ある会社です。
※法人化は1961年1月
かつては、中四国に高いシェアを持ち、サーパスマンションというブランドで知名度も高く、マンション大手の一角を担っていました。
経営が悪化し、2009年11月に会社更生法の適用を申請、負債総額は関係会社2社と合わせて1540億円4100万円という大型倒産でした。
2010年9月に更生計画の認可決定を受けて再生し、2013年3月11日、更生手続き終結の申立がなされたとのこと。
大京は、穴吹工務店の再建において、ジェイ・ウィル・パートナーズと共同で資金を拠出しています。
【穴吹工務店の株主である合同会社ジェイ・エル・ケイの株主】
株式会社ジェイ・ウィル・パートナーズが無限責任組合員である4投資事業有限責任組合 95.28%
株式会社大京 4.72%
穴吹工務店再建の出口は大京だったので、予定通りというところでしょうか。
大京としては実績の少ないエリアをカバーできるので、穴吹工務店購入のシナジー効果は期待できるでしょう。
不動産仲介、マンション管理の分野も期待できます。
実際、穴吹工務店がかつてのような力がないのはまちがいがないので、307億円が高いのか安いのか、それはこれからの業績しだいではあります。
ミニバブル崩壊後の不動産業界の構図もだんだんと固まってきました。
消えるところ、再建され吸収されるところ、買収されるところ、さまざまです。
大京自身も、経営悪化によりオリックスにスポンサーになってもらった経緯があります。
不動産ミニバブルの崩壊後、オリックスグループはさらに不動産業界に影響力を増したと言えます。
大京が傘下に入ったことで、住宅分野での影響力は大きくなりました。
2012年のマンション供給戸数で言うと、オリックス傘下の2社は4643戸。
これに穴吹工務店を加えると供給戸数は6019戸。
1位の野村不動産(6181戸)とほぼ同規模の供給戸数となります。
3社の供給戸数が伸びた場合、実質的にオリックスグループがマンション供給戸数で1位となる可能性もあるでしょう。
今後のマンション市場におけるオリックスグループの活躍に注目です。
2012年のマンション供給戸数
・オリックス不動産 1513戸
・大京 3130戸
・穴吹工務店 1376戸








